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前回、例1、例2について考えました。今回は、例3、例4について考えます。
- 例3)
この例は、例2と同じようですが、大きな差は、『弁償ができる』というところです。ただ、これも、その方が愛着を持って使っていたものですので、単に、弁償すればよいということではありません。やはり、まずは、心からのお詫びがあり、相手の心がある程度落ち着いたところで、弁償などの提案をすることだと思います。ただ、例3は、ある程度解決の状態が見えるものかと思います。
- 例4)
この困りごとは、思い切った対応が良いと思います。変に、弱気な態度でいると、相手は、それに乗じて、売り込みをさらに強めます。思い切って、「全く興味もないし、お金もないので、お断りします。」を少し強い調子で、言うのが良いと思います。中には、開き直ってすごんでくる相手もいますが、それは、格好だけですので、安心してください。もし、心配ならば、警察などに連絡するなどすれば、相手が、引いていくはずです。連絡することをほのめかすだけでも、引いていくことが多いと思います。中には、「覚えておけよ!(ちょっと古臭い言葉ですが)」と捨て台詞くらいはいうかもしれませんが、実害のあるようなことにはなりません。一番の間違いは、この例の頭に書きましたが、変に気弱に対応することです。
と、ここまで、困りごとについて、例を用いて、述べてきました。ただ、振り返ってみると、謝り方、断り方の羅列になってしまったようです。そこで、再度、困りごとについて考えをまとめ直してみます。
まず、困りごとというのは、
・「目的が果たせない」時に起こる。
道に迷っても。たどり着けば、困りごとにはなりません。問題は、目的が果たせないときです。残念ながら、一般的な対処方法はありません。その時々、場合場合によって、方法は違います。ただ、言えるのは、困ったからと言って、立ち止まってしまってはいけません。困りごとを解決するために、全力で、考え、動くことが必要です。道に迷ったら、思い切って、進むか、あるいは、人に尋ねるか、お店に電話して助けてもらうとか、いろいろあると思います。空腹感に耐え、何とかお店を探すはずです。仕事でも、同じことです。とにかく、必死になって解決策を探し、解決のための行動をとることです。もちろん、いろいろな人に助けてもらうことも、全力行動の一つです。とにかく、最も良い方法で、最も良い結果を出すことが重要です。
・「相手に迷惑をかけてしまった」時に起こる。
まずは、迷惑をかけた相手の立場に立って、どのような解決策が適切かを考えるべきです。その結果、お詫びの仕方、後始末の仕方、時には、弁償の仕方 などが、見えてくるはずです。そして、心からのお詫びをもって臨むことです。決して、自分の都合で、考えず、相手の立場、気持ちになって考え行動することが必要と思います。
最後に、困りごとというのは、実はそれほど多くないのではと感じています。困ったといって、立ち止まっていること自体が困り事であることが、多くありそうです。困ったと思った時には、その困ったことの正体が何かを見極め、決して立ち止まらず、行動することで、ほとんどのことが困りごとではなくなるように思います。
みなさんも、ぜひ、困った時には、誰かに迷惑をかけたか? そうでなければ、困りごととして、立ち止まってしまうのではなく、自分の行動(もちろん、助けを求めることも含めてです。)で、困りごとを解消してみてください。